肌の再生医療の特徴とは?メリット・デメリットや費用について解説

肌の再生医療の特徴とは?メリット・デメリットや費用について解説

年齢とともに肌のハリや弾力が失われていくことに悩みを抱える方もいます。
肌再生医療は、そうした悩みに対する新たな解決策として期待されています。

しかし、肌再生医療は具体的にどのような治療法なのでしょうか?
本記事では、以下の項目を中心に解説します。

  • 肌再生医療とは
  • 肌再生医療の期待される効果の持続期間
  • 肌再生医療の費用

ぜひ最後までお読みいただき、お役立てください。

肌の再生医療とは

肌の再生医療とは

肌の再生医療は、さまざまな医療技術を用いて肌の状況を改善する治療法です。
この治療法は、患者自身の細胞を活用することで、より自然で持続的な効果が期待できます。

ここでは、真皮線維芽細胞を用いた肌再生の仕組み、従来の美容治療との違いと特徴、そして肌再生医療の施術プロセスと期待される効果について詳しく解説いたします。

真皮線維芽細胞を用いた肌再生の仕組み

真皮線維芽細胞を用いた肌再生は、肌の根本的な問題解消を目指す治療法です。
真皮線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの肌の重要な成分を生成する細胞です。

この治療では、患者自身の真皮から採取した線維芽細胞を培養し、増殖させた後、再び肌に戻します。
これにより、加齢や環境要因で減少した線維芽細胞を補充し、肌の再生能力を高めるのです。

結果として、肌のハリや弾力の改善などが期待できます。

従来の美容治療との違いと特徴

肌の再生医療は、従来の美容治療とは異なるアプローチを取ります。
従来の治療法では、外部からの刺激や物質の注入によって一時的な効果があるとされていました。

一方、肌の再生医療は患者自身の細胞を用いるため、アレルギー反応のリスクが低く、より自然な仕上がりが期待できます。

また、肌の根本的な機能を改善するため、期待される効果が長続きする傾向があります。
さらに、従来の治療法では対応が難しかった複合的な肌の問題にも効果を期待できます。

ただし、期待される効果が現れるまでに時間がかかる場合があり、即効性を求める方には向かない場合もあるので注意です。

肌再生医療の施術プロセスと期待される効果

肌再生医療の施術プロセスは、以下のような流れで行われます。

まず、医師による診察と血液検査を行います。
次に、耳の後ろなどの目立ちにくい部分から小さな皮膚片を採取します。

採取した皮膚から線維芽細胞を抽出し、約5週間かけて培養・増殖させます。
その後、培養した細胞を患者さんの肌に注入します。

期待される効果を高めるため、複数回の注入を行います。
施術後、肌細胞が定着し組織を修復するまでに1ヵ月〜半年程かかります。

期待される効果は、肌のハリや弾力の改善、肌質の全体的な向上などです。

肌の再生医療で期待される効果

肌の再生医療で期待される効果

肌の再生医療は、単なる表面的な美容治療ではなく、肌の根本的な機能の改善を目指しています。

この治療法によって期待される効果は多岐にわたり、老化現象の改善、肌質の全体的な向上、そして老化進行の抑制と長期的な美肌維持などが挙げられます。

ここからは、肌の再生医療で期待される効果について詳しく解説いたします。

老化現象の改善

肌の再生医療は、加齢によって生じるさまざまな肌の問題に対して効果が期待できます。

まず、真皮線維芽細胞を補充することで、コラーゲンやエラスチンの生成がされ、肌のハリや弾力が回復します。これにより、肌の問題などが改善される可能性があります。

また、細胞の代謝が活性化されることで、古い角質が円滑に剥がれ落ち、新しい肌細胞が生まれやすくなります。さらに、毛穴の開きや肌のざらつきなども改善されます。

肌質の全体的な向上

肌の再生医療は、肌質を全体的に向上させる効果が期待できます。
まず、肌のキメが整うことで、なめらかでツヤのある肌に近づきます。

真皮層の機能が改善されることで、肌の水分保持力も高まり、乾燥肌や敏感肌の改善にもつながる可能性があります。
また、肌の弾力性や再生能力が高まることで、ニキビ跡や小さな傷跡などが修復されます。

これらの期待される効果により、肌全体がみずみずしく健康的な印象に変化していきます。

ただし、期待される効果の現れ方には個人差があり、生活習慣や環境要因なども影響するため、継続的なケアが重要となります。

老化進行の抑制と長期的な美肌維持

肌の再生医療の大きな特徴は、単に現在の肌状態を改善するだけでなく、将来の老化進行を抑制する効果が期待できる点です。

真皮線維芽細胞を補充し、肌の再生能力を高めることで、年齢を重ねてもいまの肌を維持しやすくなります。
加齢とともに減少していく肌の機能を、定期的な治療によって補い続けられます。

また、肌の基礎体力が向上することで、紫外線や乾燥などの外的刺激に対する抵抗力も高まります。
これにより、肌のトラブルの発生を抑える効果も期待できます。

長期的に見ると、5年後、10年後の肌の状態を今のまま保てる可能性があるのです。
ただし、期待される効果を引き出すためには、適切なスキンケアや生活習慣の改善も併せて行うことが重要です。

肌の再生医療のメリット

肌の再生医療のメリット

肌の再生医療は、自身の細胞を使用するため、拒否反応が起こりにくいとされています。

さらに、自然な仕上がりが得られるため、周囲に気付かれにくい点も大きな魅力です。

ここからは、肌の再生医療のメリットを詳しく解説します。

拒否反応が起こりにくい

肌の再生医療では、患者自身の細胞を使用するため、拒否反応が起こりにくいのが特徴です。
外部から異物を注入するのではなく、自身の細胞を用いることで、アレルギーや副作用のリスクを低減できます。

肌の再生と長期的な効果

この治療法は、肌細胞を補充することで、肌の根本的な機能を改善します。

真皮線維芽細胞が増えることで、コラーゲンやエラスチンが生成され、肌のハリや弾力が向上します。

自然な仕上がり

肌の再生医療は、自然な仕上がりが得られるため、周囲に気付かれにくいのが特徴です。

急激な変化がないため、周囲の方々に不自然さを感じさせることなく、徐々に期待される効果を実感できます。

このため、整形手術や注入療法に抵抗がある方にもおすすめの治療法です。

肌の再生医療のデメリットと注意点

肌の再生医療にはデメリットや注意点も存在します。

期待される効果の個人差や持続期間の不確実性、高額な治療費、臨床試験での不明瞭な点など、理解しておくべき事項をおさえておきましょう。

期待される効果の個人差と持続期間の不確実性

肌の再生医療の効果は、個人によって異なることがあります。
年齢や肌質、生活習慣などが影響し、期待した効果が得られない場合もあるのです。

また、期待される効果が持続する期間も不確実で、定期的なメンテナンスが必要になることがあります。

高額な治療費

肌の再生医療は、1回の治療にかかる費用が高額です。

例えば、ヒアルロン酸注射と比較すると、治療費用は大きく異なります。

この理由は、細胞の培養や管理に特殊な施設と技術者が必要なためです。

治療を受ける際には、期待される効果と将来の姿を考慮することが重要です。

臨床試験で不明瞭な点が多い

肌の再生医療は、臨床試験で不明瞭な点が多いのが現状です。

日本再生医療学会の提言によると、長期的な効果に関するデータが不足しており、期待される効果の持続期間や副作用の有無が十分に検証されていません。

また、期待される治療効果の個人差が大きく、予測が難しい状況です。治療法も確立されておらず、細胞の種類や量、投与方法などが定まっていない部分があります。

さらに、作用メカニズムの詳細が解明されていない点や、ほかの治療法との比較データが少ないことも指摘されています。

治療を検討する際は、これらの不確実性を理解したうえで、慎重な判断が重要です。
(出典:再生医療等のリスク分類・法の適用除外範囲の見直しに関する提言

肌の再生医療の費用

肌の再生医療の費用

肌の再生医療の費用は治療法によって異なります。

自家培養真皮線維芽細胞移植、PRP皮膚再生療法、幹細胞培養上清液注射など、各治療法の費用について詳しく見ていきましょう。

自家培養真皮線維芽細胞移植の費用

自家培養真皮線維芽細胞移植は、患者自身の細胞を使用するため、拒否反応が少ない治療法です。

費用は、初診料や血液検査、細胞抽出、培養、移植費用などが含まれ、合計で約100万〜200万円程となります。

また、治療には4〜5回の通院が必要です。

PRP皮膚再生療法の費用

PRP皮膚再生療法は、自己血液から抽出した多血小板血漿を使用する治療法です。
顔全体+首の施術は1回20万円程度、3回で50万円程度が1つの目安です。

また、部位によって異なる価格設定がされています。

幹細胞培養上清液注射の費用

幹細胞培養上清液注射は、幹細胞から得られる成分を利用した治療法です。
具体的な価格はクリニックによって異なりますが、1回あたり数十万円程度の費用がかかります。

この治療法は、細胞の成長因子を含んでおり、肌の再生する効果が期待されています。
期待される治療効果や持続期間は、個人差があるため、事前に医師としっかり相談することが重要です。

肌の再生医療を受ける際の選び方とポイント

肌の再生医療を受ける際の選び方とポイント

肌の再生医療を受ける際には、クリニック選びが重要です。

医師の経験や専門性、施設の設備、カウンセリングの充実度と治療計画の透明性など、複数の要因を考慮する必要があります。

ここからは、肌の再生医療を受ける際の選び方とポイントを詳しく解説します。

医師の経験と専門性の確認

肌の再生医療を受ける際には、治療を担当する医師の経験と専門性の確認が大切です。
医師の経歴や専門分野を調べることで、その医師を評価できます。

また再生医療や美容医療に特化した医師がいるクリニックを選ぶのがおすすめです。

施設の設備

治療を受けるクリニックの設備も重要なポイントです。
さまざまな医療機器や清潔な環境が整っているかを確認しましょう。

再生医療に必要な細胞培養設備や、施術を行うための専用ルームが完備されていることが望ましいです。

カウンセリングの充実度と治療計画の透明性

カウンセリングの充実度も、クリニック選びの重要な要素です。
治療前に十分な説明を受けられるか、疑問点に対して丁寧に答えてくれるかを確認しましょう。

また、治療計画が透明であることも大切です。
治療の流れや費用、リスクについて明確に説明してくれるクリニックを選びましょう。

肌再生医療に関するよくあるQ&A

肌再生医療に関するよくあるQ&A
  • 肌再生医療とは具体的にどのような治療法ですか?
  • 肌再生医療の期待される効果はどのくらい持続しますか?
  • 肌再生医療にはどのようなリスクがありますか?
  • 肌再生医療の費用はどのくらいかかりますか?
  • 肌再生医療は即効性がありますか?

肌再生医療とは具体的にどのような治療法ですか?

肌再生医療は、患者自身の細胞や成長因子を用いて肌の状況を改善する治療法です。
主に自家培養真皮線維芽細胞移植、PRP皮膚再生療法、幹細胞培養上清液注射などがあります。

肌再生医療の期待される効果はどのくらい持続しますか?

期待される効果の持続期間は個人差があり、治療法によっても異なります。
6ヵ月〜1年程度の効果が期待できますが、生活習慣や環境要因によっても変わります。

定期的なメンテナンスを行うことで、より長期的な効果を維持できる可能性があります。

肌再生医療にはどのようなリスクがありますか?

肌再生医療には一時的な腫れや赤みなどの軽度の副作用が生じる可能性があります。
また、稀にアレルギー反応や感染のリスクもあります。

肌再生医療の費用はどのくらいかかりますか?

費用は治療法や施術範囲によって異なります。

自家培養真皮線維芽細胞移植は100万円以上、PRP皮膚再生療法は1回あたり15万〜20万円程度、幹細胞培養上清液注射は1回あたり数十万円程度です。

肌再生医療は即効性がありますか?

肌再生医療は即効性よりも、徐々に期待される効果が現れる治療法です。
治療後、細胞が定着し組織を修復するまでに1ヵ月から半年程かかることがあります。

継続的な治療とスキンケアを組み合わせることで、より効果が期待できます。

肌の再生医療についてのまとめ

肌の再生医療についてのまとめ

ここまで肌再生 医療についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • 肌再生医療は、患者自身の細胞や成長因子を用いて肌の状況を改善する治療法
  • 肌再生医療の期待される効果が維持される期間は6ヵ月から1年程
  • 肌再生医療の費用は、PRP皮膚再生療法で15万〜20万円程度、自家培養真皮線維芽細胞移植で100万円程度

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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